2018年9月〜2019年9月
プロダクトがリリースされてから7年間、各時期のグロース方針によって新旧機能が同時に存在していた。「顧客のニーズとのズレ」「デザイン負債」「技術負債」の課題が深刻になったため、リニューアルすることになった。顧客のニーズに応える機能の開発、デザイン負債を解消、弱いメンテナンス性を改善することはリニューアルの目的である。
・ペルソナの見直し・業務フローの可視化、機能要件の見直し・デザイン原則を作成・ビジュアルガイドを作成・機能作成(20機能の中に13機能)
課題の特定から「正しいスタートにする」→「正しいことをやる」→「正しい結果を出す」3段階を分けて案件を進め、本質な課題発見、ソリューションの検証、アウトプットの確認を重点的に行う。詳細は具体例をご覧ください。
※機密情報と有料サービスのため、以下は架空分析となります。課題整理、フロー図、画面はイメージです。デザインプロセスをわかりやすく表現するのは目的。
潜在になっている課題点を発見し、解決するための要求を明確にすることはこの段階のゴール。
データを抽出して仮説を立てる。ユーザーヒアリングを実施し、仮説の検証を行う。
ユーザー課題と事業課題両方を可視化する。ソリューションの方針はユーザー視点から考えて、解決価値は事業視点から判定するため、「ユーザー課題と目的」「事業課題と目的」をはっきりにすることで案件の価値と解決スコープを判断する。
ユーザー課題、事業課題を明確した後にソリューション段階で各ユーザー目的が達成できるかを確認できるため、「課題」と「目標」をセットで作成する。目標が明確になったことで要求も明確になる。
ソリューション方針を比較して、MVP要件を明確にすることはこの段階のゴール。
誰か何を操作、チーム内/チーム間の連携方法、代行の有無など業務フローをはっきりにすることで修正箇所、影響範囲を明確にする。
画面目標の達成を軸にして、Lo-fiワイヤー/プロトタイプを作成する。一連の操作について検証ヒアリングあるいはユーザーテストを実施し、ステークホルダーと認識合わせをした上に方向性を決める。
方向性を決めた後に「目標の達成」「ユーザー体験」と「実装コスト」の観点からソリューションパターンのメリットとデメリットを分析してチームレビューを加え、ソリューション案を決める。
ソリューション案に基づき、ステークホルダー、開発チームと確認した上にMVP要件を作成する。
表層面の検証を突破して、実装向けのUIを作成し、デザインを完了する。
MVP要件に基づき、画面を作成してユーザーテストを実施。
ユーザーテスト/ヒアリングを通じて、ソリューションの有効性を検証する。テストを繰り返して画面をFIXして実装向けのUIを作成。
最後に実装向けのHi-Fiプロトタイプ、マイクロインタラクションを作成して、実装の注意点を画面ごとで整理する。実装段階の手戻りがないように、開発とコミュニケーションする。
以上は企業側プロダクトリニューアルの紹介でした。ご覧いただきありがとうございます。